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当サイト・アルテマターに出てくる専門用語のうち、特にマイニングに関わるものについて解説します。基礎知識、と銘打ってはいますが、本コーナーの解説はどうしても、ある程度予備知識がある方がより深く理解するための解説になってしまっており、本当に初心者に向けた知識については、適宜Google検索などで調べていただくことを前提にしている、と捉えられたほうが良いかと存じます。
CPUとは、中央演算装置(Central Processing Unit)の略称で、PCには必ずなくてはならない中心的な役割を果たす情報処理装置です。色々な用途に使える、ということを「汎用性が高い」といいますが、CPUは汎用性がとても高く、プログラミングする上でも扱いやすいパーツと言えます。
GPUとは、Graphic Procceising Unitの略で、元々は画像処理の専用演算装置として開発されました。ですが、それが画像処理以外の用途にも応用できるのではないか、と研究が進み、GPGPU(General Purpose GPU)と呼ばれ画像処理以外の情報処理も行うパーツに進化しました。GPUは高い性能を必要としなければCPUの中にある機能で代替でき、必ずしも全てのPCに取り付けられているとは限りません。
FPGAとはField Programmable Gate Arrayの略です。Field Programmableとは、物理に詳しい人などは逆に「電場か何かの場の作用でプログラムするのか?」と誤解してしまうかもしれませんが、どうやらそのような専門用語ではなく「プログラミングの現場」くらいの意味のようです。つまりCPUやGPUが固定化された電子回路なのに対し、FPGAはプログラマーが現場で電子回路を書き換えることができる、という優れモノです。2020年現在、普通のPCパーツショップなどであまり売っていることはないものなので、一般の方が目にすることは少ないかもしれません。
FPGAに対して一般性が高いCPU、GPUとは逆に、特定の目的だけに更に特化した物が、ASIC(Apprication Specific Integrated Circuit)です。FPGAは、当初の目的に利用できなくなったら(例えばマイニングアルゴリズムが更新されるなどして過去の遺物になるなど)、他の使いみちを考えることもできますが、ASICについては、全くの産業廃棄物になってしまいます。
但し、ASICマイナーは、マイニング、という特定の目的に特化している分、実は初心者の方でも取り扱いやすい、という一面も持っています。
言わずとしれたビットコインは、日本では仮想通貨、というジャンルのものとして一斉を風靡しましたが、そもそも仮想通貨という呼び方は、日本では特にオンラインゲームの中のような、仮想空間での通貨、としてのニュアンスを持っていました。一方英語圏では、そんなゲーム内の通貨のようなものではなく全く新しいものなのだというニュアンスをもたせて、ビットコインやアルトコインはCryptocurrency、暗号通貨、と総称されることになった、と思われます。ところが実際にはビットコインなどは、通貨として使うにはUIが洗練していないなどの問題があり、投資対象としての資産であるという側面に関心が向けられるようになりました。という経緯から、暗号資産、という一つのジャンルが確立した、と言って良いと思います。
マイニングとは一言でいえば、仮想通貨のシステムを維持するための計算に協力して報酬を得ることです。データマイニングのマイニングと、単語の意味は同じですが、実質的には違うものを指すと思った方が誤解がないと思われます。なぜマイニングと呼ばれるかというと、ビットコインはゴールド、いわゆる黄金のような存在になることを意識して作られたものであり、それをエネルギーをかけて掘り当てられることのイメージが、「マイニング」という呼び方に込められていると思います。
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